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北海道

 札幌市豊平区の住宅に男が侵入し住民を粘着テープで縛ってけがを負わせた事件で、北海道警は18日、千歳市の建築作業員鈴木陸容疑者(25)を強盗致傷容疑で逮捕し、発表した。容疑をおおむね認めているが、「受け取った金は返した」と話しているという。

 道警によると、鈴木容疑者は5日午前1時15分ごろ、札幌市豊平区月寒西4条7丁目の住宅に侵入し、住人の男性(79)の手足を粘着テープで縛るなどしておさえつけ、3万円を奪った疑いがある。

 その後、鈴木容疑者は3万円を返して逃走。男性は自らテープをほどき、「泥棒が入ってきた」「金を出せと言われた」などと110番通報していた。男性は両手の甲に擦り傷などを負った。

 男性側も「3万円は返してもらった」と説明しているが、現金が一度容疑者の手に渡ったため、道警は現金強取の容疑が成立すると判断した。

 防犯カメラの捜査などから鈴木容疑者が浮上。道警は、手口に類似点があることから、関東で連続発生している強盗事件との関連も慎重に調べている。(新谷千布美)

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